新入社員が入ってきて、自分の仕事をこなしつつ、新人の指導もしなければならない先輩社会人。相手は新人だけあって、接し方にもいろいろと気を遣っている人が多いようです。そこで社会人278人に「新人に対してこちらから気を遣っていること」をアンケート。みなさん、ずいぶん考えながら新人と接しているようですね。
■新人が働きやすい環境づくり。
・質問しやすい雰囲気を作る。わからないことはそのままにしてほしくないから(男性/23歳/金属・鉄鋼・化学)
・困ったときにほどよい助け舟を出してやること。あまり構い過ぎてもだめだし、程よいヘルプが大切だと思っているから(女性/31歳/自動車関連)
・こちらから挨拶をするようにしていること。良いコミュニケーションを図れるようにしているから(男性/31歳/運輸・倉庫)
・社内の飲み会やイベントに声をかける。私も声をかけてもらっていろいろ参加し社内に知り合いが増えたから(女性/34歳/金属・鉄鋼・化学)
・質問がないかこっちから聞く。聞きたくても言い出させないかもしれないので(男性/43歳/その他)
・笑顔を欠かさない。雰囲気を大事にするから(男性/28歳/金融・証券)
新人が孤立したり、居心地が悪くならないように積極的にコミュニケーションをとっているという意見が多く寄せられました。関係が悪いと仕事の伝達や効率も悪くなってしまうという考え方のようです。
■新人のプライベートを尊重。
・プライベートの話はしない。自分が新人のときにされて嫌だったから(女性/26歳/食品・飲料)
・飲み会に誘わない。行きたくないという(男性/27歳/建設・土木)
・大学生活についてあまり触れない。友達がいなかったらしいから。しかも留年しているので(女性/25歳/医薬品・化粧品)
・必要以上に話さない。あまり近づきたくないから(女性/25歳/情報・IT)
仕事上での会話は不可欠ですが、必要以上に新人のプライベートに踏み込むようなことはしないという意見も。自分がされて嫌だったからという人も中にはいるようです。
■価値観の違いを認めるのも先輩の役割です。
・新人の常識をまずは理解してあげること。お互いの理解が大切だから(男性/31歳/食品・飲料)
・まずは相手の意見を尊重する。向こうの言い分もあるだろうから(男性/38歳/通信)
・意見を押し付けないようにしている。一方的な思い込みをしないため(男性/39歳/情報・IT)
世代が違えば価値観や考え方が違って当然。自分たちの意見を押し通すのではなく、新人の意見をまずは聞いてあげるのも大切なことのようです。
■言い方にも気を遣わなければいけません。
・パワハラ、セクハラに当たらないような言動を心掛ける。些細なことでも大袈裟に騒がれるご時世なので(男性/31歳/商社・卸)
・怒りすぎないよう。ゆとりだから(女性/32歳/情報・IT)
・上から物を言わない。なるべく対等に話すようにしたい(女性/30歳/生保・損保)
・高圧的な言い方をしない。萎縮させたくないので(女性/32歳/医療・福祉)
・叱り方を考えてやらなければならない。叱り方によっては出社拒否になる(女性/49歳/医療・福祉)
・できなくても大丈夫という。失敗したら落ち込むと思うので(男性/33歳/機械・精密機器)
・怒らないようにしている。褒めて伸ばしたいから(男性/28歳/建設・土木)
萎縮したり、会社に来なくなったりと、叱り方もひとう間違えばその後の成長に大きく影響してしまいます。まずはあまり怒らないように、優しく接するという意見も多くありました。
■その他
・ちょっとやらかしても大目にみる。逐一説明しても自分の時間がとられるだけ(女性/28歳/団体・公益法人・官公庁)
・仲良くはしたいが、初めは引き締めることも大切。でないと、礼儀が身につかない(女性/34歳/医療・福祉)
・早めに帰らせるようにしている。新人のうちから、残業が当たり前だと思ってしまったら困るので(女性/31歳/マスコミ・広告)
・なるべくわかりやすく伝える。難しい専門用語がたくさんあるから(女性/31歳/その他)
新人にかまうあまり、自分への影響が出ることを避けるため、ある程度距離を置く人も。
みなさん、新人には少なからぬ気の遣いようで接している様子。これも自分たちが新人だったころの経験から、いろいろと考えているみたいです。新人を指導する先輩たちもなかなかの緊張感の中で仕事をしているようですね。
調査期間:2015/4月(フレッシャーズ調べ)
調査対象:社会人男女
有効回答件数:278件
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