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【世界一周バックパッカーの旅ノート】vol.4:ITビジネスの聖地「シリコンバレー」を支えるものたち。

2011/11/22

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【世界一周バックパッカーの旅ノート】vol.4:ITビジネスの聖地「シリコンバレー」を支えるものたち。

国境を越えたグローバル採用、世界規模で展開されるWEBサービスの登場……。ここ数年で、さらに日本の学生に身近になった"海外"では、今一体どんなことが起きているのでしょうか。また、海の向こうでは、どんな経験やチャンスが得られるのでしょうか? 世界一周の旅を続けた旅人「太田英基」さんが、日本の若者に伝えたいと思った"海の先で見つけたもの"を紹介します。


今回の記事は、僕が今回の旅の序盤に向かったアメリカ合衆国・カリフォルニア州で体験した話。日本のニュースでも、その名前をよく耳にしたことがある「シリコンバレー」での体験についてです。

「シリコンバレー」は、"グーグル"、"フェイスブック"をはじめとする、今では多くの日本人が知っているようなWEBサービスとも縁の深いエリアの呼称。

IT産業の牽引役であり、インターネット成長時代に育った僕にとって思い入れの深いサービスや企業を次々に生み出してきた「シリコンバレー」は、一度は訪れてみたかった場所。また、自分自身が起業していたのもあり、「シリコンバレー」という環境にも大変興味を持っていました。世界一周の旅に出た当時、フィリピン英語留学で鍛えた英語力を試したいという気持ちもあって、その地を踏みました。

訪れた当時(といっても、そんなに昔ではありませんが)、「シリコンバレー」では企業訪問のような活動が流行していて、ご多分に漏れず、僕も知り合いにお願いをし、グーグル社やアップル社のオフィスにお邪魔させて貰いました。ウワサに名高いグーグル社の社食ランチは豪勢なものでしたね。

【世界一周バックパッカーの旅ノート】vol.4:ITビジネスの聖地「シリコンバレー」を支えるものたち。

▲グーグル社の広大なオフィス敷地を駆け巡る為の自転車です。

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▲アップル社のオフィス内の中庭からの1枚です。

【世界一周バックパッカーの旅ノート】vol.4:ITビジネスの聖地「シリコンバレー」を支えるものたち。

▲アップル社の食堂に置いてあったリンゴです。


また、「シリコンバレー」は、そのものを歩き回ってみると、「結構な田舎なんだなぁ」という印象でした。皆、車で移動するのが基本です。

スタンフォード大学を中心にして、周囲には投資家が集まるエリアや、弁護士・会計士・大学教授などの知識人が集まるエリアなどがあるそう。"起業するには持ってこい"な環境だということでした。(現地在住者談)

ただ、世界的に有名な企業や最先端の技術が集まっている「シリコンバレー」で、一番印象強く記憶に残っている体験はこの出来事です。ある日、待ち合わせの時間に遅れそうだったので、仕方なくタクシーに乗ったことがありました。すると、タクシードライバーの男性が僕に話しかけてきたんですね。そのときに交わした会話は、今でも忘れられません。

運転手「お兄さん、何をしている人なの?」
僕「今は旅行者ですよ。前は、日本で広告関係の仕事をしていました。」
運転手「そうなのか! エンジニア、必要じゃないか? いいエンジニアを知ってるんだよ!」
僕「いきなりですね!(笑) そうなんですか? お友達ですか?」
運転手「俺だよ! 俺! 本当は俺、タクシードライバーなんかじゃないんだ。元々はシリコンバレーでエンジニアをやっていたんだけど、ある時にクビになってさ。それから、仕事を探し続けているんだ。でも、なかなか見つからないから今はタクシードライバーをしながら、仕事を探しているんだ。早くエンジニアの仕事に戻りたいよ! もう長いことタクシーの運転をしているよ」

こんな会話が、車中で続きました。
そのとき、まぶしいところばかりが目立つ「シリコンバレー」の異なる一面を見た気がしました。
そうか、この激しい競争の中だからこそ、彼のような人もいるのだなと。

常に新しいモノが生み出されてきた「シリコンバレー」。
そのエリアが今もなお世界に"新しいモノ"を生み出し続けられている最大の秘密は、環境などもそうですが、そこにいる"人"なのではないかと。「シリコンバレー」という"起業の聖地""ITの聖地"とも呼ばれる場所に集まる人々の競争レベルや意識は、日本人が考えている以上に高いです。

そして、日本の企業文化とは異なり、彼らは会社をいつクビにされるかわからない状況下で仕事をしています。
企業買収や不採算部門の撤廃などが、日々ものすごいスピードで行われていくのです。 「シリコンバレーでは、明日、職を失う可能性もある。だからこそ、いつでも他社から引き抜かれるような結果・実績を残すことが求められるし、常に業界内外の人達と交流を持つことも重要となる」。現地で長く働いている方が、そうおっしゃっていました。

はたして終身雇用で守られた日本の企業で働く人達に、このような意識はあるのでしょうか?
僕には、この環境が生み出した人達のエネルギーこそが、「シリコンバレー」が世界を牽引する原動力であり、最大の"成功の要因"なのではないかと思えました。
(もちろん、終身雇用制などの日本企業文化の良い面もあるので、一概にそれを否定することは出来ませんが)。

起業、IT、インターネット、その他、最先端技術とアイディアなどに興味がある人達には、ぜひ一度「シリコンバレー」を訪問してみてほしいですね。
時折、現地の日本人コミュニティが企業訪問ツアーなどを実施していることもあるそうなので、それに合わせて行くと良いと思います。

旅先は、世界遺産や旅行のガイドブックに載っている観光地だけではありません。
現在進行形で物事が変化している土地に訪れることで学べることが多くあります。

『スタディツアー』という旅行スタイルが、昨今話題になってきていますが、
皆さんにも"学び"を旅のプランに組み込んでみることをお薦めしたいです。

長く旅をすると、「日本」という国が良くも悪くも、とても特殊な国であることに否が応でも気づかされます。
「日本」は、生活や文化をはじめ、仕事への向き合い方、ビジネスへの考え方も世界各国とは違います。そこで日本に嫌悪感を持つ人もいれば、愛国心や誇りが芽生える人もいます。

あなたはどちらでしょうか?


太田 英基


【バックナンバー】

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プロフィール: 太田 英基(Hideki Ota)

【世界一周バックパッカーの旅ノート】vol.4:ITビジネスの聖地「シリコンバレー」を支えるものたち。大学在学中の2005年11月、広告サービス「タダコピ」を運営する株式会社オーシャナイズを仲間と共に創業。取締役を経て、2010年1月に退社。
2010年9月15日に出国し、世界一周の旅にシュッパス。その一方で、海外で働く日本人("異国のサムライ")100人を探す旅「SAMURAI BACKPACKER PROJECT」を遂行。
他、様々なWEBメディアでもコラムを連載し、好評を得ている。2011年夏、東洋経済新報社より「 1か月10万円留学の衝撃!『フィリピン「超」格安英語留学』を上梓。

SAMURAI BACKPACKER PROJECT: http://samuraibp.com/
Twitter: @mohideki


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