女性のMR(医薬情報担当者)や営業職がキャリアを継続できるよう、各種制度の充実や情報交換の場を整備。男女ともに働きやすい職場を目指し、男性育児休業取得を推進。実績として、出産後も継続して働く女性MRは2007年の3名から2018年には54名に増加。男性の育休取得率は2006年の3.7%から2018年には25.8%に増加している。
寿退社っていう言葉がないぐらい、仕事を続けるのが当たり前の環境!
私は現在男女4人ずつのチームに所属していますが、1人が産休中、1人が時短勤務中、男性社員1人は昨年末に育休を取っていました。みんなが順番にライフイベントが訪れるという感覚なので、制度を利用しやすい環境だと思います。
1年前にアルコール依存症の新薬が発売され、新薬を待ちわびていた方の反響を医師の方々から教えていただいたときは、薬を届けられてよかったなと思いました。新薬をきっかけに、千葉県の大きな精神科の減酒外来設立に協力できたことは、大きな経験です。お薬の話だけでなく、千葉県全体のアルコール依存症の治療体制についてなどの情報を提供する形で協力しました。MRの仕事は、情報で人と人をつなぐのがポイント。情報だけだとネットで拾える時代なので、人と人をつなぐことを意識して仕事しています。
学生のころはニュースなどを見て、女性が社会で働いていくのはまだまだ難しいのかなと感じていました。でも入社してみると、ライフステージの変化を理由に辞める先輩は1人もいなくて。家事と仕事を両立しながら私よりもポジティブに働いている姿を見て、私も辞めるという選択肢がなくなりました。先輩方から聞いたのは、権利を主張し合うと空気が悪くなるということ。でも大塚製薬では育休や有給休暇を周りから「取ったら?」と勧めることもありますし、産休に入った先輩に「復帰を楽しみにしていますね」と伝えてみんなで待っているような空気があります。だから制度を使う方も申し訳なさを感じてないですし、私もいつか自分の番が来たときは助けてもらえると思えるので、安心して働けます。
大塚製薬は数字だけではなく、それまでのプロセスも見てくれる評価制度になっていて、目標に届かなかった理由を一緒に見直してくれます。だから数字が届かなかったことは悔しいけど、次に向かってポジティブになれる。
MRはプレゼンテーション能力や面談能力なども必要なので、新人のころは訓練もたくさんしました。いつも先輩が隣で教えてくれたので、孤独を感じたことはありませんでした。仕事が大変なときに孤独だとつらいと思うんです。でも大塚製薬は、課題に対してチームみんなで助け合うので、いろいろなことがうまく回っているのかもしれませんね。
人とコミュニケーションをとって、会話を楽しむことを意識しています。自分も気軽に話しかけますし、気軽に話しかけてもらえるのも社会人にとって大事だと感じます。自分が切り拓こうと思えば、どんどん知り合いが増えるんです。病院1つでも、お医者さんだけではなく、看護師さん、薬剤師さん、栄養士さんやワーカーさんのところに出向くことで、私のことを知ってくれている人がどんどん増えていって。そういう人たちから意見を聞くことで、私が何か役に立てることないかなと考えるきっかけになったり、新しいアイデアが生まれることもあります。
会社のみんなで夜ごはんを食べに行って会話をすることが楽しくて、モチベーションアップにつながっています。出張のときは久しぶりに会う同期に案内してもらって、観光しておいしいものを食べることでリフレッシュします。
同期はみんな、新人研修で4カ月間一緒に過ごした仲間。配属先は全国バラバラですけど、会うと励まし合ったり、近況を聞き合あったり。
そういう仲間ができたのは、新人研修のおかげですね。
女性が少ないと言われる建設業界において、女性を積極的に採用し技術者として育成。時短勤務など、就職継続を支援する制度を整えるほか、更衣室やトイレの整備、作業着等の見直しなど、女性の労働環境を改善している。平成28年度に0%だった女性管理職は、平成30年度に25%に増加。有給休暇取得率は男女ともに急速に増えている。(平成28年度:男性14% 女性40%→平成30年度:男性53.8% 女性68%)
建設業界未経験入社→社内の女性活躍推進大臣へと成長!
女性の力を最大限に発揮しようと、総務部として女性活躍推進に取り組んできました。徐々に女性社員も増えてきて、去年結婚された方が2名いるので、安心して妊活できるようにテレワークの導入を申請しているところです。育休を取って復帰した女性も2名いますが、もともと働いていたポジションにそのまま戻って、今バリバリ働いているので、将来、自分自身に子どもができても働けるんだなという安心感にもなりました。
最初は、家から近いという理由だけで入社したんです(笑)。今8年目になりますが、正直、入社当時のままの会社制度だったら、ここまで続いていないと思います。この8年で、発言の場も与えていただくことができ、女性に対する制度が目に見えて充実してきました。女性活躍推進大賞をいただけるような企業にまで成長できたことを誇らしく思います。今後も女性や若い方を増やしたいと思っているので、よりよい職場環境を作っていけたらうれしいです。
自分が発した意見を会社がくみ取って反映しようとしてくれるので、とてもやりがいを感じます。最近だと、ストッキングや現場の女性のための日焼け止めなど、女性の必要な消耗品を経費で落としたいという意見に許可が出たのはうれしかったですね。
自分が思ったことが形になるのは、とても楽しいですし、会社が信頼してくれる分、自分も頑張ろうという気持ちになります。
3年半かけて、小学校の建て替え工事を行いました。解体して更地になって、校舎や体育館などができていくのを定期的に見に行っていたので、建物が完成したときは、この建築に関わってきたんだなぁとうれしい気持ちになりました。最近は、総務だけでなく、現場の仕事にも興味が湧いて、2級建築施工管理技士の資格を受けたんです。受講費用も受験費用も会社が負担してくれるので安心して勉強できますし、スキルアップにつながるのもありがたいなと思っています。
立花建設は、1人で抱え込まないで、仲間同士助け合いながら仕事することを大切にしています。会社行事も盛んに行われており、5~11月まで定期的に行うバーベキュー大会の参加率はほぼ100%。ほかにも社員旅行や若手のキャンプ、夏は会社が保有しているクルーザーに乗ったり、会社行事が多いんです。部活もいくつかあり、私はスキー部に入部しています。人数が少ない分、アットホームなところがいいなと思います。
最近上司からも言われていることですけど、やるときはきっちりやる、休憩するときは休憩する。だらだら残業しないで早く帰れるときは早く帰って、思いきりプライベートを楽しむ。有給もしっかり取れるので、オンオフをちゃんとつけることを意識しながら働いています。ダイビングが好きなので、旅行に行くのがリフレッシュ方法です。去年はプーケットと沖縄に行ってきました。
昭和女子大学ダイバーシティ推進機構が運営する「キャリアカレッジ」は、働く女性のためのビジネススクール。自分を活かし社会に貢献したい女性たちが、キャリアに合わせて、キャリアアップや自己成長の機会を選択できるよう、さまざまなプログラムを提供している。
また、個人単位ではなく、女性活躍推進の取組を進める様々な企業から注目されている。
自分をよく知れたこと、そして他人をよく知れたことがよかった!
私は、人事部で女性活躍支援を担当しているのをきっかけに働く女性のためのビジネススクールとして注目されている、昭和女子大学キャリアカレッジに参加しました。
素晴らしい先生方はもちろん、普段お会いできないような講師の方を数十名のためだけに呼んでくださって、体験型で学ぶことができたのでとても勉強になりました。年齢も働き方も違う受講者の方とディスカッションをしながら自分を知って、他人の違う考え方も学べたことで視野が広がりました。将来、管理職になったときには自分らしくリーダーシップを発揮できるという自信がついたのは大きいと思います。
当社の女性管理職候補者が学ぶ場として最適だと感じたので、どんどん広めていきたいですね。
セミナーでは、具体的な女性の働きやすい制度の話をしたり、社会情勢も知れたりと、とても刺激になりました。
私は、男女関係なくキャリアアップしていけるという軸で就職先を決めましたが、キャリアも長くなってきたので、「自分が将来女性としてどういう風に働きたいか」「どんなキャリアアップをしていきたいか」をここで改めて考えることができたのは大きいですね。
後輩育成が大好きなので、管理職として活躍できるようなスキルや知識を社外で学べるのはありがたいです。
キャリアカレッジで、人間関係の輪が広がりました。キャリアカレッジのプログラムには、ほかの人とチームを組んで、ディスカッションをしたり、プレゼンテーションを行ったりという内容が豊富です。
受講生は業種職種、年齢、働いている会社もバラバラですが、発表会の前は、事前に集まったり、仕事終わりに打ち合わせをしたりすることで、自然と仲間意識が芽生えましたね。
何かあったときに相談できる仲間という財産ができるのもキャリアカレッジのいいところだと思います。
キャリアカレッジでは、スキルや知識を学ぶことのほかに、「自分を知る」というテーマの内容も開催されています。
セミナーで自己分析した結果、私は「信頼される」ことに喜びを感じるタイプだとわかりました。そのため、わからないことはわからないと言う。先輩のアドバイスは素直にやってみるなど、素直さを大切にしています。自分をさらけ出すことで相手も安心してくれるので、人間関係も良好になれるし、楽しく仕事ができるので、モチベーションアップにもつながったと感じています。
頑張ったときには自分へのご褒美として、キャリアカレッジの同期生とごはんを食べにいったりしています。
また、好きな化粧品を買ったり、冬になったらコートを買ったりもしてリフレッシュしていますね。
キャリアカレッジで、働き方や自分の分析ができたので、少しのことで悩んだり、ストレスに感じることがなくなりました。
働き方を考える=生きることを考える、ということのような気もします。
はじめは、仕事で女性活躍推進担当をしているから。という理由で参加を決めましたが、
今では、後輩や同僚、社内の女性全員に人生を豊かにするきっかけを見つけてほしいので、全力でキャリアカレッジをおすすめしたいです。
昭和女子大学ダイバーシティ推進機構:武藤空男さんよりコメント
キャリアカレッジには、この先何を実現したいのか見つけるために参加する方が多いです。様々な業種の方々との交流はよき刺激となり、ネットワークも広がり自信がつきます。
自分の経験や考え、価値観を探り、共有し合う作業の中から、宇田川さんのように自分のありたい姿を具体的にイメージでき、女性が成長していく姿を見られるのを嬉しく思います。子会社の社長や本社の部長に抜擢される女性も出てきており、今後益々楽しみです。