人や自然と共存する暮らし 地方での就職って考えたことある?

都会暮らしは、やっぱり便利。でも、地方でしかできない暮らしや
働き方が存在するのもまた事実です。リーマンショックや震災の影響からも、
都会を離れた「田舎暮らし」の人気は高まっているとか!
将来的に就職先としての「地方」は、より具体的な選択肢になる可能性が高そうです。

そこで、実際に都会から地方に移住して働いている先輩たちに
今の暮らしを選んだきっかけやどんな仕事をしているのかについて、詳しく教えてもらいました!

CASE 1 杉本諒介さん(24)地域の魅力を発信し、みんなで盛り上げるシゴト。

神奈川県藤沢市生まれ、東京育ち。明治大学農学部を卒業後、物流企業にて特産品の流通を1年間担当したのち退職。大学時代から馴染みのあった長野県に移住する。地域のカタログギフト制作・運営のほか、地域の観光事業『地域に会いにいこう(Meets local)』を企画・運営など、地域に関する様々な仕事に関わる。
「地域に会いにいこう」オフィシャルページ:
https://meetslocal.wordpress.com/

大学卒業後は大手物流企業に就職。希望の部署に行くことができ、特産品の流通に関わっていました。しかし、大企業ならではの課題(本当にやりたいことが出来るまでは最短で10年はかかるということ、また社内調整にも多くの時間がかかるということ)を実感し、もっと他に出来ることがあるのではないかという思いから退職・移住を決意。大学時代に友人と訪れたことがあった長野県諏訪郡原村に移住しました。移住の決め手となったのは、村を訪れた際に優しくして頂いたことと、村で頑張っている若手の方々に熱意を持って移住をすすめられたことです。また、Webに強い人やデザイナーさんがいて、私のやることを応援してくれる環境があったことも大きかったです。現在は、上田市にある地域おこし系ベンチャー企業に勤めながら、様々な活動に関わっています。

いま関わっているシゴトをいくつかご紹介します。

原村は日本でも有数のペンションヴィレッジとして有名な地域ですが、そこにも過疎化の波は押し寄せています。そこで、Webサイト『地域に会いにいこう』(https://meetslocal.wordpress.com/)と連携し、月に1,2回『原村に会いにいくツアー』と題して、都会の大学生・社会人と地元の人々の交流ツアーを企画しています。「この時期はこういうことをしたらお客様は喜んでくれるんじゃないか?」「こうしたらリピーターになってくれるんじゃないか?」など、村の方と打ち合わせをしながら、内容を詰めていきます。ちなみに8月に実施したツアーでは稲刈り&古民家を改修したお宅を訪問・見学。そして、山岳ガイドさんの案内のもと、八ヶ岳に登りました。

原村は八ヶ岳南麓の地域でもあることから、『ハチモット』(http://8mot.com/)という八ヶ岳のWebメディアや、フリーペーパー『ヤツガタケノート』でライターとして八ヶ岳の魅力を発信しています。また、とうもろこしを中心とする特産品のWEB販売も行なっており、ペンションヴィレッジの事務所で仲間と夜な夜な様々な企画をしています。

原村も属している長野県諏訪地域の若者で集まって諏訪地域のカタログギフトを企画・制作しています。農産物や特産品など、諏訪地域でこだわりを持って商品を作っているつくり手さんを見つけ、出品交渉し、取材をしてカタログギフトのかたちにしていきます。夏から手がけている『八ヶ岳のギフト』(https://gift.jimo.co.jp/tsukuru/yatsugatake/)では、ようやく商品が集まり完成に近づいてきました。12月からは『諏訪湖のギフト』(https://gift.jimo.co.jp/contents/tsukuru/shinshu-suwako/)の制作を開始し、2つ併せて『諏訪地域のギフト』が完成します。 完成後は諏訪地域で結婚式を挙げる方を中心に使っていただきたいと考えているので、結婚式場に営業をかけていく予定です。

休日には、村の行事やイベントの集まりもあります。 11月上旬はペンションヴィレッジで開催するイルミネーションの飾りつけを村の方々と一緒に行いました。休日に村の人達と集まって、村を盛り上げたり支えたりするのをお手伝いすることも大切です。そしてこれを楽しむことも重要です。

無駄なストレスを感じないのが良い!
朝は季節によって表情の変わる山々を見ながら出勤し、清々しい気持ちになります。仕事の面では社内調整や上長承認に時間を割くことがないので、直接お客さんに向き合い、自分が一番納得のいく提案をすることが出来ます。デメリットは、若者の人材難ですね。あと、居酒屋が少ないことです(笑)
今後は観光事業を拡大し、観光資源の少ない地域に人を呼び込む仕組みを作って全国展開したいと考えています。
興味があるなら飛び込んでみて。思ったより楽しいから!
空前の地方創生ブームで、地方就職に興味がある人が多く非常に嬉しく思います。地方は人材が少ないので、活躍のフィールドはたくさんあります。興味のある方は、ぜひ思い切って飛び込んでみて下さい。きっと思ったよりも楽しいし、不安はすぐに消えると思います。ただ、向き不向きはあります。自然に囲まれながらのんびり仕事が出来るということばかりではないと思います。土日に地域のお手伝いが入ることも多々あります。ただ、それが楽しめそうな人にはこんな天職はないと思うので、ぜひ!

地方就職や移住に興味が出てきたら、こんなイベントもおすすめ!

CASE 2 竹田ゆりやさん 大自然の中でお客様を楽しませ、喜ばせるシゴト。

愛知県の大学を卒業後、屋久島のガイド会社ANDに就職。
屋久島に来られたお客様の現地サポートスタッフとして事務の仕事、
「里めぐり」のガイドの仕事、新規事業でのホテルの運営に携わっています。ベンチャー企業なので、多岐に渡る業務を任されています。

左のイラストは、お客様がプレゼントしてくださった似顔絵♪

「自らプレーヤーとしてお客様のために100%寄り添えるサービスができる仕事」を探していました。今の会社を選んだのは、大学3年生の夏に初めて屋久島旅行をしたときに実際に利用したのがきっかけ。密にお客様をサポートする現地スタッフやガイドを見て、まさに私の思い描いているサービスをしている仕事だと思い、入社しました。

わたしのとある1日をご紹介します。

9:30 事務所に出勤。
掃除、ご来島されるお客様の資料作成、メールチェック、本日のスタッフ動きを他のスタッフに共有。サービス業なので、その日のお客様の予定に合わせて、臨機応変に動きます。
午後 ご来島されるお客様の受け入れに、空港・港へ。
お客様がご来島される時間に空港や港でネームボードを持ってお迎え。(写真のような感じ。空港などで見たことあると思います)その後旅行日程の説明をし、お客様の1日目のプランの提案をします。

オーダーがあれば里めぐりへ出発!
自分もお客様も一緒になって、四季折々の屋久島を楽しみます。

※里めぐり…屋久島の歴史、文化、自然、産業などを地元の語り部のガイドによってご案内します。
夕方 里のめぐり終了後、再び事務所へ。
写真は、里めぐりで通った西部林道。今日は鹿に会いました!

事務所に戻ったら、翌日の送迎チェック。動きをイメージし、他のスタッフに次の日の動きを共有します。メールチェック、会社のFacebookの記事を投稿後、業務報告をして退社。

屋久島には、繁忙期・閑散期があります。基本的に繁忙期はお客様のツアーに合わせて動くため、就業時間は不規則。予定通りお休みをとれない事もあります。スタッフ同士で声をかけあい、うまくやりくりするようにしています。 そのかわり、当社では閑散期の冬にまとめて1ヶ月の長期休暇をとります!地元に帰って、思いっきりリフレッシュできる期間です♪

屋久島に来て良かった!
映画館やファストフード店などはありませんが、生活が不便だと感じたことはありません(笑)。
屋久島は自然9割:里1割です。大自然の中で仕事をするのはとても楽しいし、心が穏やかになります。
日本列島にはまだ自然がたくさん残っているので、日本の自然を観光資源としてもっと上手く利用したい。観光業の現場で働くことで、日本と観光業の付き合い方を学び、向き合っていきたいです。
一番大事なのは、「何ができれば幸せか」
都会で働いても地方で働いても、結局は「自分自身なにをして幸せに感じるか」だと思います。私は「人のために100%寄り添い、喜ばせることが幸せ」だと考えました。自分がそれを実現できると思った会社が、たまたま屋久島にあっただけです。きっと人気の大企業に就職できたとしても、もしそういったサービスをさせてもらえない会社だったとしたら、自分に合っているのか悩むと思います。だから、大企業ももちろん良いですが、是非いろんな企業に目を向けてみてください。本気で仕事を楽しんでやっていきたいならば、知名度や場所は関係ないと思います。「幸せだと感じたことは?」と一度、自分に問いかけてみてください。その答えをヒントに仕事を探してみるのも面白いです。

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「地域のシゴト」に興味をもったら

きっかけや仕事は違っても、地方で働く先輩たちはとても充実しているように見えます。
でもそれにはきっと土地や知名度は関係なくて、ただ「本当に自分のやりたいことを仕事にしている」から。

就活は、なにも「リクルートスーツを着て企業訪問すること」ではありません。
いろんなシゴトに目を向けて「自分の本当にやりたいことは何か」考えてみるのも立派な就活!

移住ブログやホームページなどはたくさんあるし、いまは自治体などによる交流イベントも盛んです。
もしかしたら「こんな仕事があるの?!やってみたい!」なんて、
運命の地域orシゴトとの出会いがあるかも!?

移移住・交流&地域おこしフェア―地域の魅力発信編!―@東京ビッグサイト 1/16(土)開催決定!(無料・入退場自由・事前登録不要)

移住・交流&地域おこしフェア―地域の魅力発信編!―
  • 日時:1/16(土)13:00~17:00
    会場:東京ビッグサイト 4F 西4ホール
  • ・地域のグルメを堪能できる飲食ブースや特産品販売
    ・観光・移住に関する情報提(しごと・住まい・子育て)
    ・地域おこし協力隊や地方移住者のリアルな声を聞こう! etc.
  • 地方移住アンバサダーとして辻希美、高橋愛が参加

移住・交流&地域おこしフェア―地域の魅力発信編!― 1/16(土)13:00~17:00 @東京ビッグサイト4F 西4ホール 詳細はこちら

JOIN 移住・交流&地域おこしフェア 10:00~17:00 @東京ビッグサイト 西2ホール

移住・交流&地域おこしフェア
  • 17日(日)はJOIN移住・交流&地域おこしフェア!
    全国から約400の自治体などが集結。移住や地域おこし協力隊に関する個別相談会を実施!自治体担当者に直接相談してみよう。
  • 入場無料 事前申し込み不要 入退場自由
  • 2016年1月17日(日)10:00~17:00 東京ビッグサイト 西2ホール 主催:JOIN 一般社団法人 移住・交流推進機構 総務省
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(マイナビ 学生の窓口 広告企画/提供 総務省)