PR

会社員から弁護士へ
人生を変えた大転職

キタガワ法律事務所

北川 靖之

PROFILE

大阪大学基礎工学部情報工学科卒。大手スポーツウェアメーカーの登山用品の営業として勤務していたが、大規模リストラがきっかけで、手に職をつけたいと一念発起する。2003年司法試験合格。司法修習を経て2005年弁護士登録。大阪市での法律事務所勤務の後、弁護士が不足している過疎地域の問題を解消するために青森県五所川原市のつがるひまわり基金法律事務所、初代所長に就任。2013年に英国立エセックス大学へ留学し、法学修士号(国際人権法)を取得。その後神奈川県弁護士会に登録替えし、弁護士法人かながわパブリック法律事務所で執務。2020年2月にキタガワ法律事務所を開設。

This is my way Work style as a lawyer

メーカーから弁護士に!
方向転換のストーリー

Q
全く違う畑の弁護士という仕事を選んだ経緯は?

A

最初の就職は1998年、中学から大学まで続けていた陸上競技に関わっていきたいと考え、スポーツウェアメーカーに就職しました。ですが、就職後すぐ、ある海外ブランドのライセンス契約の問題が発生し、会社の経営が大きく揺らぎました。目の前で先輩たちが希望退職を迫られる大規模リストラを目の当たりにしたのです。会社員でい続けることに不安を抱くようになり、「手に職をつけよう」「弁護士という国家資格を取ろう」と決意しました。弁護士登録後、弁護士が不足している地域があることを知り、日本弁護士連合会(日弁連)の支援を受けて司法過疎地である青森県五所川原市につがるひまわり基金法律事務所を開設し、初代所長に就任しました。少し変わった経験がしてみたいという好奇心も、当時の自分を動かしたと思います。その後、将来的には法律が整備されていない国で法整備支援等を行う弁護士として海外赴任したいという希望もあり、国際人権法を学びに日弁連の推薦制度を利用してイギリス留学をしましたが、これも好奇心が大きかったと思います。日弁連には留学支援や各種研修制度、費用補助の仕組みがあり、様々な援助を利用できます。好奇心旺盛な私にとって、弁護士は、やりたいことや目標を叶えるのに最適な職業だと思います。

Q
普段どんな仕事をしているの?

A

私は、ひまわり基金法律事務所での経験を活かして、2014年から2020年まで神奈川の都市型公設事務所で、「街弁」(街の弁護士の意)として仕事をしていました。都市型公設事務所とは、弁護士へのアクセスの格差をなくすことなど、様々な公益目的を達成するため、弁護士会等の支援を受けて設置・運営される事務所です。私の場合、都市型公設事務所で事件を処理しながら、司法過疎地で活躍することを志す若い弁護士の指導にあたっていました。公設事務所で取り扱う事件は、離婚・相談・債務整理など一般的な民事が主ですが、過疎地で働いていた時と同様、たとえ採算の取れない案件だとしてもお引き受けするというマインドは持っていました。
その後2020年2月、公設事務所の任期満了に伴い、キタガワ法律事務所を開設しました。取り扱う事件は基本的に変わりないですが、横浜市内でも外国人が多い地域なので、留学経験を生かして、外国人事件は積極的に受任していきたいと考えています。

弁護士になって思うこと。
現実のリアルライフとは

Q
弁護士ってどんな生活をしているの?

A

だいたい朝は9時半ころ出所し、1日に2~3件ほど裁判や打ち合わせを行っています。裁判の内容は事件の種類によってずいぶん変わります。私が担当している事件の場合、民事でしたら多くの場合10分程度で裁判期日は終わりますが、刑事の公判だと証人尋問、被告人質問まで含めて、40分くらいかかる場合があります。いずれにしても、裁判自体より、その準備の方に時間がかかります。依頼者との打ち合わせは、1時間以上かかることも多いです。また、趣味に使う時間も比較的自由に取れる環境です。私は「マスターズ陸上」という陸上大会への出場に向けて事務所近くのジムに週3~4回通って筋トレをしています。昼間に筋トレできるのは、自営業の特権です!

Q
仕事のどういうことにやりがいを感じる?

A

事件を分析し組み立てることに面白みを感じています。目の前の事件に対して、どのような法律構成、法的手続きを想定し、それに向けてどのように訴訟外の交渉を進め、証拠を収集していくかというところに弁護士の個性が現れます。自分で満足のいく仕事ができたときは自信になりますし、依頼者に喜んでいただけることがなにより嬉しいことです。

学生の方へのメッセージ

回り道も悪くないが
目的地が見えているといい

私は、結果として、コンピューターの世界、スポーツウェアメーカーの世界、弁護士の世界に関わってきました。そして、やや過剰な好奇心、かなり理屈っぽい性格、こういった私の特性を活かすことができたのが弁護士という仕事です。自分に合った職業を見つけるということは、そう容易なことではないと思います。回り道も悪いものではないと思いますが、学生のころから目的地を見据えて活動ができている人は、スタートが早い分仕事を極めていくことができるはずです。

提供:日本弁護士連合会