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Woman

卵子は年齢とともに減っていき、
老化する

 女性は、お母さんのお腹にいるときに一生分の卵子のもと(原始卵胞)がつくられ、その後新しい卵子が補充されることはありません。胎児期に最大700万個あった原始細胞は、生まれるときに100〜200万個程度になり、思春期頃までにさらに160万個ほどが自然消滅します。そして初潮を迎えると、月経周期ごとに一定数の原始卵胞が成長し、排卵が起こります。20〜30代前半は排卵や月経のリズムが安定するので、もっとも妊娠・出産に適した性成熟期となります。30代後半からは原始細胞の減り方がはげしくなり、50歳頃には1,000個以下になって、閉経を迎えます。
 卵子はいつでも自分と同じだけの年を重ねていくもので、老化してしまった卵子を若返らせることはできません。20代の卵子は、ツヤのある球状をしていますが、30代半ばを過ぎるとかたちがいびつになり、卵子を守る細胞も少なくなっていきます。そうなると、精子と出会っても受精卵や胚になれないことが多く、結果妊娠しにくくなります。さらに受精卵になっても流産や染色体異常などのリスクが高まります。
 現代は女性の生き方が多様化し、初婚年齢や平均寿命が年々上がっています。それでも閉経年齢はさほど変わっていません。つまり妊娠・出産適齢期についても変わらないのです。

女性が持つ卵子の数と年齢

出典:Baker TG:Am Jobstet Gynecol; 110: 746,1971

Man

妊娠に大きく関わるのは
精子の質と量!

 男性は思春期になると精巣内で毎日精子作られるようになり、約74日間かけて射精可能な状態の精子ができあがります。精子は、年齢を重ねても日々新しいものがつくられ、女性の閉経のような変化がないこともあり、「射精さえできれば何歳になっても生殖能力がある」という認識が広く信じられてきました。しかし、実際にはそうではありません。妊娠を大きく左右するのは、精子の質と量です。精液の99%は精漿(せいしょう)と呼ばれる分泌物で、妊娠に必要な精子は精液中の約1%にすぎません。そのなかで受精するための精子数が不足していたり(乏精子症)、精子がまったく存在しなかったり(無精子症)すれば、妊娠はできません。加えて、精子が卵子に到達するために必要な運動機能を備えていない(精子無力症)、正常な形態の精子が少ない(奇形精子症)ことも不妊の原因となります。
 そして卵子同様、精子も年齢の影響を受けます。たとえば、夫と妻が同年齢の夫婦に比べ、夫が妻より年上の夫婦のほうが妊娠率が低いというデータがあります。年齢とともに精子にも衰えが現れてきます。「射精ができるから、性欲があるから自分は大丈夫」と過信しがちですが、男性も自分の身体について正しい知識を持つことが大切です。

年齢差の妊娠率の変化

出典:Human Reproduction vol.17,No5 pp.1399-1403,2002

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提供:東京都 福祉保健局 少子社会対策部 家庭支援課